· 

【day11 ドゥーリン港まで歩いてみる】アイルランド旅行記

ドゥーリン港 アラン諸島行きのフェリーが行き来している
ドゥーリン港 アラン諸島行きのフェリーが行き来している

宿から見た景色(陸側)
宿から見た景色(陸側)

2025.7.11

晴天。ドゥーリンの高台の方に位置する今回のお宿の周りは、見渡す限り牧草地。

敷地の奥には大きな牛舎?馬舎?があって、動物たちが出入りするのだろう、大きな銀の柵でできた門がついている。

隣には牧草を刈ったり、牧草をコロコロと丸める作業用の大型トラクターが数台停まっている。とても大きい。

ブラインドを開けて朝ご飯の支度をしていると、

奥の農道から、真っ黒いハイラックスサーフを運転した男性があらわれた。がっしりとした体形、歳は四十代くらい。…と、その黒々とした車の後ろのドアが開いて、中学生くらいの男の子が数人降りてきた。

牛舎のほうへみんなで消えていく。何をしに行ったのだろう?と思いつつ朝食の支度を続けていると、

その中のひとりの男の子が、牧草を刈る大きなトラクターを運転して出掛けて行った。

そうか、今は夏休み。男の子たちは農場の手伝いに来ているのだなと気づいた。アルバイトなのかしら、いくらかお手伝い料がもらえて、それで友達と遊びに行ったりするのかな、などとぼんやり思う。

ホワイトプディングとブラックプディング
ホワイトプディングとブラックプディング

この旅で、必ずしたかったことのひとつに

「なんちゃってアイリッシュブレックファストを作って家族に振る舞う」というのがあった。

前回アイルランドを訪れたときに、感動したことのひとつが、フル・アイリッシュブレックファスト。

大きなプレートに、ソーセージ、ベーコン、トマト、目玉焼き、マッシュルーム、ベイクドビーンズがところせましと並び、そこにさらに豚の血の混ざった「ホワイトプディング」と「ブラックプディング」が厚切りで乗っている。パンと紅茶と一緒にいただく。B&Bで出たその朝食はわすれられない思い出だった。

今回の旅では、その雰囲気をだしてみたい!と、ここドゥーリン滞在では毎日「なんちゃってアイリッシュブレックファスト」を楽しもうと思っていた。

そこで欠かせないのが、ホワイトプディングとブラックプディング。ゴールウェイのリドルで購入してきた。

ちなみにその後も含めて、どこのスーパーのソーセージ売り場にも置いてあった。現在も普通に、朝食にこのソーセージを食べる人たちがいるということだろうか。

スライスしてじっくり両面を焼く。子供達にはこの、血のソーセージの味、が苦手だといけないので初日はちょっと薄めにスライス。スパイシーなハーブの香りがする。大麦も入っているのか、ぷちぷちした粒が見える。

 

 

完成!

初日の、なんちゃってアイリッシュブレックファスト。ソーセージもベイクドビーンズも無いが(ベイクドビーンズを購入するのをすっかり忘れていた)、トマトの代わりにズッキーニだが、

真ん中にホワイトプディングとブラックプディングがあるので、ここはひとつ及第点のいうことで…。

大麦入りでぷちぷちした食感が良い。かなり強めにハーブが効いている。

子供たち、初の血のソーセージは、思ったより美味しかったようだ。ひとつ目標を叶えて、満足満足。

腹ごしらえを済ませ、お弁当をつくり

お天気が良かったので、今日は港の方まで歩いてみることにした。

宿を出ると、一面の海。遠くにアラン諸島がみえる。

坂を下っていくと、少しずつB&Bの看板が見え、住宅が増えてきた。

涼しげな小川
涼しげな小川
家の横の緑地で草を食む馬。うしろの建物跡が遺跡みたいにみえる
家の横の緑地で草を食む馬。うしろの建物跡が遺跡みたいにみえる

坂を下った道沿いの家々は、多くがB&Bの看板を掲げていた。

看板の下には、「vacancy」か「NO vacancy」と、裏返して、空室ありなしどちらかなのか表示できる札がさげてあって

多くのB&Bは、NO vacancyだった。

本当にこれは、観光のハイシーンなのだろう。青い空、白い雲、見渡す限りの緑と海。遠くにはモハーの崖の絶景。一列になって港目指して歩く我が家の横の車道を、

キャンピングカーや、ヨットを積んだ大型車、陽気な音楽をかけたオープンカーのカップルなどが通り過ぎていく。

夏だ、アイルランドのサマーバケイションなのだ。

そろそろ港が見えそう?と期待するが、なかなか見えてこない
そろそろ港が見えそう?と期待するが、なかなか見えてこない

村の中心地、ドゥーリンホテル近くまで来ると、道を歩くひとの姿も増え、陽気な伝統音楽を流すカフェやパブも見えてきた。

そして、しっかりした歩道があってありがたい(それまでは車道横を一列で歩行)。

 

アイルランドに来て初めての、本当に汗ばむ陽気。夏だね~などと話しているが……

暑い。日差しが強い。

果たして港まではあとどのくらいかかるのだろう?

 

エアビーを使っている他の方の履歴で、あの宿からパブまでは徒歩10分ほど、とあり、呑気に村の中心地まではそんな距離感か~と思っていたのだが、

我々の足だと、宿からひとつめのパブまで、約30分。どうあるいても、10分では着かない。

足が短いのだろうか、それとももっとみなさん高速であるくのだろうか。

 

 

モハーの崖らしき断崖が遠くに見えてきた
モハーの崖らしき断崖が遠くに見えてきた
のんびり草をはむ牛
のんびり草をはむ牛

すれ違う人々も、みんな夏を謳歌している顔つき。

大きなレモンイエローの花が描かれた、ノースリーブのサマーワンピースを着たおばちゃんがとてもおしゃれだった。

歳をとったら、あんなおしゃれがしてみたい。

ドゥーリンフェリーの乗り場
ドゥーリンフェリーの乗り場

一時間ちょっとかかって、ようやくドゥーリン港・フェリー乗り場に到着。

そばには大型のオートキャンプ場があり、キャンピングカーでびっしり埋まっている。隣には小さくて可愛いカフェも見える。

フェリー乗り場には、多くの人が並んでいた。そうか、真夏のドゥーリンという場所は、人気の観光地なのか……!

近くの岩場では、水着を着て樽のなかに入っている女性たちが?!近くに置かれた看板を見ると、「海藻塩スパ」ということらしい。こちらの地方の健康法なのかもしれない。

 

と、アラン諸島から戻ってきたフェリーが桟橋に到着。多くの人が降り、また多くの人が乗船していく。

 

フェリー乗り場には人がたくさん
フェリー乗り場には人がたくさん
アラン諸島へと出発していくフェリー
アラン諸島へと出発していくフェリー
ゴツゴツした岩場を散策
ゴツゴツした岩場を散策
くらげ発見
くらげ発見
岩場にところせましと咲いた白い花がかわいい
岩場にところせましと咲いた白い花がかわいい

緑地に座って港を眺めながらお弁当を食べる。

今日は、ハムとレタスのトルティーヤとオレンジ。

おやつはチーズ。

大きなかたまりで売っていたアイリッシュチーズを、豪快に手で割って(笑)そのままむしゃむしゃ食べる。

たくさん汗をかいたので、ちょうどいい?!

おんぶで暑そうだった(汗をたくさんかく気候だとやはりおんぶはちょっと可哀そう。互いにびしょびしょである)末っ子も緑地に放って。フェリーを眺めながら、長いことのんびりした。

帰りには、寄ってみたいと思っているパブを下見に。ドゥーリンのこのパブは、日曜日だけ演奏時間が早くからおこなわれるという。アイルランドに来たからにはパブで音楽を家族に聞いてほししかったが

いかんせん開始時間がふつうは夜の9時以降から。それだと遅すぎるので、この日曜日だけ早まる日、というのを狙っていた。

 

パブのなかでは、大型テレビでサッカーをみながらおじさんたちがビールを飲んでいた。

スタッフの若い男性に、二日後の日曜日の演奏時間をたずねると、17時からという。夕方の5時ね?と、

手のひらで5を作って確認すると、そうだ、とうなづく。場所はどの席で弾くの?と確認し、店内を見渡してお礼を言って出る。

明後日が楽しみだ。

一列で帰ります
一列で帰ります

◎おまけ

夕食は野菜のトマト煮込みカレー。末っ子はスパイスなしで。
(末っ子の離乳食、食べかけ写真でお見苦しくてすみません)
エアビーの良いところは、自分たち家族でキッチンを気兼ねなく広々使えること。(一階と二階に分かれていて、我が家は一階に宿泊。二階にはご夫婦が泊っているもよう)


日本から持参していたお米2キロは終わってしまったけれど、
ゴールウェイでお米が手に入ったので(日本米と言うよりは、タイ米に近い雰囲気)お米を鍋で早速炊いてみる。やはり離乳食はお粥が楽ちん。久しぶりにしっかり離乳食を作ることができて嬉しかった。

 

家族のために食事を作ることが、いまの私を形作り、支えているのだと

こんなところに来てみて、はじめて深く気づいたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・
2025年7月に、家族5人で一ヶ月
アイルランドを旅した記録です。
まとめて読む→旅日記